各種保温板金工事一式
工場やプラント施設の設備に欠かせない、熱絶縁工事の仕上げ部分としての外装工事を中心に行っています。複雑に入り組んだパイプラインやボイラー回りなど、変化する室温などの外部環境からの急激な温度変化を避け、また同時に、触れると危険な高低温部分から作業者を守るなどの重要な役割があります。保温板金は生産現場を裏で支える重要な仕事でもあるのです。
生産ラインの輸送パイプラインを守ります。
各種の材料が流れるパイプラインは、温度変化の影響を受けないように断熱材で巻かれ、ラッキングカバーで保護されています。様々な大きさや複雑な形状、微妙な傾斜などに合わせてきっちりと施工することにより、その保温効果が保たれます。
ボイラー回りのパイプラインも保温が必要です。
ボイラーなど温度差が大きい設備にはエネルギーロスをなくすために保温加工が必要です。また、触れるとやけどなどの危険が及ぶ部分にも作業者の安全を確保するために断熱技術が使われます。生産現場の環境や安全性を確保するのも熱断絶工事の役割です。
定期検査、補修工事の実施
断熱材やラッキングカバーは熱による影響で経年劣化や腐食などをおこします。劣化した部分は当然ながら断熱性能が落ち、温度の不安定化から品質の低下を招きかねません。定期的な点検を通じて劣化の具合を確認し、保守管理することも大切な業務のひとつです。
定期点検で補修工事を行います。
定期的な点検と保守管理を行います。必要であればラッキングを外して断熱材の具合を確かめます。パイプラインの温度だけでなく、室内か屋外か、設置地域の気温差や吹きつける潮風などあらゆる影響を受けていますので、想定外に劣化が進んでいる場合も少なくありません。
板金作業の流れ
保温板金は、材料の平らな鉄板を切り抜き、ラッキングに加工してパイプラインをカバーする技術です。図面や現場の測定寸法から仕上がりの寸法を割り出し、工場で加工して現場で取り付けます。
寸法取り
図面を基に現場での寸法取りデータを加えてラッキングのサイズを割り出します。
加工場で切り出し・加工
割り出した寸法で材料を切り出し、形状の加工を行います。
現場での取り付け工事
パーツが出来上がれば現場での組み立てと取り付け工事を行います。
状態を確認
完成後の状態をチェックし、運転させて問題ないことを確認します。